夢の話
夢の中で目を覚ますと枕元に強盗が立っていた。
微笑んで強盗に手を延ばしたとたん、私は咳き込んで黄色いカレーみたいな液体を吐いた。なんだこれって唖然としてたら肩を捕まれて、強盗の目がぐるんて白眼向いて、それで起きた。
吐き気までリアルだった。
あれはゾンビか?お互いゾンビだったのか?
それはまぁどうでもいいんだけど。
その時。
これで死ねるって思ったのが我ながら怖い。
強盗に向かって笑顔で手を延ばすってヤバいよ。
私はそんなに死にたいのか?
死にたいんだな。
だって、起きてちょっとがっかりした。
なんだ生きてるわーって。
これは本気でヤバいんじゃないかな。
けど冷静ではある。
結婚を目指したところで、彼氏との関係は今がピークな気がしてる。なんなら下がりはじめてるかもしれない。
この先老いる程辛い現実と向き合うことになる。良いことなんてないのは分かりきってる。だからこそ、来世に期待したい。
大好きな人と、正規な方法じゃないけど一緒に暮らすところまではいった。
来世では、大好きな人と同年代か年下に生まれ、家族になりたい。
もう、この人生はいいから早くリスタートを切りたいって思う。
記憶は引き継がれずとも。
別の誰かで幸せを味わってみたい。