平穏な生活のなかでやらかした話
事前にしっかりと確認しなかったのが悪い。
いつからか、加齢のせいなのか、日が暮れるにつれ腹にガスが溜まるようになった。
夜も更けるといよいよ苦しい。
もちろん、夫がいるときは我慢する。
けれどその時、部屋に夫はいないと思っていた。
トイレに行ってると思っていた。
………。
洗い物をしながら、ぶーっと。
まだ出足らず、更に連続して、ぶーぶーぶーっと。
「え?」
背後から戸惑ったような声。
まさかと振り返ると、
夫がいたー!
ソファーに寝そべってた。
いつもと逆向きで寝てたから視界に入らず気づかなかったのだ。
顔を上げて目を丸くしてる。
私は、驚愕し絶望した…。
いやね、出ちゃった、ならいいと思うんだ。
一緒に生活してりゃそんなアクシデントもあるでしょ。
あっごめんなさいって。恥ずかしい…で済む話よ。
今回の場合、出した、だからね。
わざと、すっきりと、強烈に!
恥ずかしー!
…人生イチの失敗かもしれん。